【京王杯SC】(東京)~レース後のコメント (ラジオNIKKEI)
勝春という騎手は何を考えているかわからない。「前が開いて・・」というある種の運。それで勝てるというのもすごい。というか、騎手のレベルが下がっているともいえる。ケガしても勝てるほどだし。
何が言いたいかといえば、騎手が没個性化しつつある気がする。何が何でもこの位置は通さないという勝負の辛さというものが足りないなぁとね。たとえば、ヨーロッパでは騎手は厩舎と専属契約を結ぶから、ライバル厩舎の顔をうかがう必要がない。でも、日本では相手の馬を負かしにいくと、その厩舎には良く思われないでしょう。そうすると、騎乗数確保のためには自分の馬の着を少しでも上げ、アピールするという方法を取る騎手が多いハズ。これは一見すると正しいかもしれない。ただ、実力馬に力を出させないようにする騎乗っていうものがあってもいいんじゃないか、もっと増えてもいいんじゃないかと俺は思う。こういう騎乗というのはリーディング上位の騎手はやっているんだろうけど、若手にはなかなかいない。最近は圧勝のレースが増えているのは、相手が嫌がることができる騎手が少なくなっているからじゃないかなぁ。そう感じた京王杯でした。