それでも武豊を中心に競馬はまわる (Brain Squall)
ゆたゆたさんの会心の記事(多分)。素晴らしすぎます。外国人騎手、地方騎手の存在とサンデーサイレンスの微妙な関係という論点は非常に興味深い。たしかに、他の騎手たちが(残念なことに外国時騎手、地方騎手が中心だったりするのだが)、そうはさせじとしているところが最近は見られる。ただ、意見が分かれるところとしては
ここに関しては武豊も模索しているんだろうと思う。
つまり、この発言が模索なのではないかと思う。武豊いわく、「サンデーサイレンス産駒は早すぎても遅すぎてもダメ。ゴール前できっちり差させるのが理想」。早すぎればソラを使い、遅すぎれば届かない、という意味らしい。ならば、こんな発言はあってはならないはず。
最近の武豊の騎乗を見てみると、サンデーサイレンス産駒でのレースの騎乗は早め先頭が目に付く。新境地を開くために違う競馬というものを考えていたんじゃないかと思う。サンデーサイレンス産駒の特徴は他の騎手たちも気づき、ゆたゆたさんの言うように違う競馬もできるようになってきている。そのような中で、武豊は新機軸を考え、その新たな競馬の完成にオークスという舞台を選んだ。そう考えれば、あの発言は、「あと少しのところまで来ている。完成させるにはここしかない」という決意の表れとして受け止められる。
ただ、そうした決意を競馬にするには今回のダンスインザムードには重荷だった。サクラプレジデントがその役割を担うはずだったが故障し、その代役として、ムードが選ばれた。そんな気もしなくはない。武豊だって、普通の競馬をすれば勝てるとは思っているわけだし。新たなステップのために「強い競馬」を目指したのだろう。ということで、武豊は今回のオークスで何かを掴んだんじゃないかと頭の片隅に入れておきたい。