頭数がそろいにくく、見直し論がくすぶる長距離戦だが、距離と時間を存分に使った騎手間の駆け引きは、短距離戦では決して味わえない魅力。阪神大賞典のリンカーン&武豊対ザッツザプレンティ&安藤の心理戦は、そんな魅力を再認識させた。2週目第3コーナーまで一糸乱れぬ9頭の隊列。スローペースから、安藤のマークに徹していた武豊が先に仕掛けると、すかさず安藤も抜き返す。直線に向いて2頭のマッチレースになるかと思われたが、0秒2差と思った以上の差で武豊が先着。リンカーンがザッツザプレンティより2キロ軽い斤量を生かしたが、菊花賞馬は天皇賞・春では抜群の相性を誇る。同じ58キロならザッツザプレンティが巻き返して当然。
騎手の心理戦は長距離の見物。BLOOD DESSERTには騎手のカテゴリーがあるくらいなので、騎手の心理戦が楽しめる長距離はたまらない。菊花賞ではザッツザプレンティが勝ちましたけど、武がそのとき乗っていたのはサクラプレジデントで心理戦どころではなかった。そういうことを踏まえると、長距離では武豊がややリードという気がする。成績はどうかというと、
芝・長距離 2100~3600
武豊 10-9-13-5-6-19 勝率.161 連対率.306 複勝率.516
安藤 3-5-8-6-5-20 勝率.063 連対率.170 複勝率.340
(
PakkaWin競馬情報さんより)
なんつーか、アンカツはきついね。でも、それより気になったのが
四位 12-2-4-4-4-18 勝率.272 連対率.318 複勝率.409
勝率が抜けている。武豊はきっちり掲示板にもってくるが、四位は勝つか負けるかがはっきりという感じ?ネオユニヴァース、ゼンノロブロイに関しては長距離では騎手に不安があるかなぁ。たしか3000メートル級は勝ってないはず。それでも、デムーロはもとから勝率が凄まじいから気にしなくても良いかもしれない。オリヴァーは外国人騎手ということで、『すごい』というイメージがあるかもしれないけど、そんなイメージは個人的には残ってない。青葉賞をシェルゲームで勝ったら再考。
ちなみに、天皇賞をデータ的に分析しているところを紹介。
役に立たない?競馬分析blogさん
RACING BOOK bet.さん
なんつーか、すげぇなぁおいって感じ。褒め言葉ですよ。データ的なものはこっからトラックバックしようかというくらい。やはりデータにはTARGETが欠かせないつーことかな。導入してもいいんだけど、1馬の調教データは外せないし、両方は金がかかりすぎるし。つーことで、この二つはブックマークで。