宝塚記念、タップダンスシチー快勝 (netkeiba.com)
【宝塚記念】~レース後のコメント (ラジオNIKKEI | 競馬実況ホームページ)
今年の宝塚記念を制したのは佐藤哲三騎手騎乗のタップダンスシチー。展開を選ばない自分から動いての競馬でシルクフェイマス鞍上の四位騎手が「心の中で乾杯した」と勝利を確信したにもかかわらず、あのレース振りは圧巻であった。
さて、これでタップダンスシチーは日本にある両国際GIを制した初の馬になり (宝塚記念は2001年から国際GI)、名実ともに日本最強馬といっていいだろう。こうなると、凱旋門賞が楽しみになってくる。もちろん、勝利を期待しているのは言うまでもないのだが、宝塚記念の国際GIとしての役割向上である。
国際GIと銘打つくらいなのだから、海外からの参戦はどうしても期待してしまう。海外からの参戦を促すには、やはり宝塚記念馬には海外遠征をしてもらい、名前を売ってもらいたいとJRAは思っているはずである。もちろん、一時的に盛り上がりは欠けるかもしれない。ただ、ジャパンカップ・宝塚記念馬が凱旋門賞に挑戦することは遠い将来を考えれば、とてつもない利益が期待できるだろう。
現在、宝塚記念は国際GIとしての役割は果たされていない。タップダンスシチーが世界で活躍すれば、その地位は向上するだろう。そして、その先にみえてくるものがある。ドバイ・香港・シンガポールとのアジアサーキットを計画しているのなら、容易に進められるかもしれない。もしかしたら、ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ (JRAホームページ)の仲間入りだって出来るかもしれない。
そうなってくれば、盛り上がりに欠けるといわれる(俺はそうは思わないが…)宝塚記念が面白くなるに違いない。JRAが得られるものは大きいのだから、全面バックアップしてもらいたいところだ。その形はどうあれ、タップダンスシチー陣営を勇気づけるものになるはずである。真の国際化は「まず隗より始めよ」である。
タップダンスシチーが海外遠征をすると日本の競馬界は寂しくなるが、タップダンスシチーは佐々木晶調教師によれば「10歳まで現役」なのだから、少しの間くらいなら我慢するよ。やっぱ、サラブレッドは走ってこそ、走らなきゃ夢が見れないよなぁなんてウインズの帰りにふと思ってたりしました。