遅きに失する感もあるが、知ったことではないので(笑)、ファインモーションのハンデの問題。伊藤雄調教師の「57キロでは出走しない」という幾度ものプレッシャーに負けず、ハンデキャッパーはファインモーションに57キロという回答。
「よくやった、感動した」
と、ハンデキャッパーにいってやりたい人も多いことだろうと思う。しかし、この問題は実は使えるレースを増やせというメッセージにも取れる。JRAの番組編成ではおそらく、夏にGIホースが出ることを想定していないので改正をというメッセージに。
よく、馬産地にGIがないのは日本だけだみたいなことを見かけるのだが、現実問題としてはGIホースが夏競馬に出走しづらいことの方が重要。函館記念について言えば、同じくハンデ戦の七夕賞もあるので、グレード別定のレースにしてもいいかなと思う。札幌記念をグレード別定にしても面白いとは思うが。
と、ここまで書いて思ったのはグレード別定にしたら、ファインモーションは57キロで意味がないという。でも、夏競馬にグレード別定。盛り上がると思うんだが、どうだろう?
どこもかしこもセレクトセールで話題沸騰。というか、他にはニュースないなぁと思ったら、育成馬を上場とこっそり記事になってました。総務省でちょっと調べたら、
抽せん馬制度は、競馬会の育成業務の一環として、競馬会が国内せり市場で購入した軽種馬(けいしゅば)(注)を10か月間育成、調教し、配付(売却)を希望する馬主に抽せんで配付する制度であり、軽種馬の生産頭数が少なかった競馬会設立時(昭和29年度)には競走馬資源(出走頭数)の確保に寄与することが期待された。
中略
抽せん馬制度の損益状況をみると、毎年度損失が発生しており、平成12年度では、約19億円の経費に対して収入は約7億円で、約12億円(1頭当たり約1,100万円)の赤字となっている。これは、馬主への配付価格が、職員給与、営繕費等の業務管理費を含めて積算することをせずに決められているためである。
ということで、費用の削減と存在の意義の点から規模の縮小を求められて、今回の育成馬の上場を行ったようだ。逆に買う側がすれば、1頭当たり1100万円の価値が生まれており、非常に魅力的な制度だったといえる。ただ、その育成馬を上場すれば、利益が生まれるかというと疑問が残る。
そもそも、総務省からの勧告をこのような形で回避したこと自体が、JRAへの不信感につながる。損失はなくなるとは思えないし、トレーニングセールの盛況に合わせたニュースリリースなのかなぁと政治的に見えないこともない。誰がその損失を埋めているかというと……。
決定!上半期ベストレース&大井初日予想 (A.R.H. - the weblog of horse racing tipsters)
ということで、これはネタがなくなりそうな時にナイスな企画。勝手にお借りします。とはいえ、どのレースを選ぶかというのはなかなか難しい。
1位 宝塚記念
2位 天皇賞 (春)
3位 中山記念
ですかね。片寄っているというか、天邪鬼な感じに見えなくもない。宝塚記念は調教師と騎手の思惑が一致して、ローエングリンがスローに落とした瞬間に仕掛けたのがポイントでしょうか。人馬一体どころか、遠く離れた人と人が人人一体です(笑)信頼関係が構築されていて、何だかうらやましい。そうした思いが生んだタップダンスシチーの脅威のパフォーマンス。ベストレースというよりは、ベストホースな気もしなくはないですが……。
2位は天皇賞 (春)。イングランディーレを除く馬全てが不完全燃焼に終わったレースなのかもしれませんが、逆にみればそのようなレースというのはなかなか見れないものかなぁと。馬場状態や横山ノリの思い切った騎乗やがんじがらめに動けない後方集団。他の騎手にしてみればプロらしからぬ恥ずかしいレース。ということで、ベストというよりは面白かったという表現のが正しいかも。
3位は中山記念。このレースはメンバーが揃っており、非常に面白かった記憶がある。正直言って、サクラプレジデントには目もくれず、プリサイスマシーンが勝つものだと思っていました。レース内容はサクラプレジデントのこれからを期待させるような内容で安田記念は人気になるだろうから、短距離2冠のデュランダルを買おうと思ったレースでした(笑)両方、出れなかったんですけどね。
こんなところでしょう。他に挙げるとすれば、日本ダービーなんだろうけれど、日本ダービーは故障が多かったり、荒れていてベストレースには少し推せない感じです。マイネルマクロスのペースが遅ければ、4強のせめぎあいがみれたかなぁと思うと、いちばん残念なレースにも挙げられ、そんなに評価はできないですね。
もちろん、kajiponさんを責めてるわけではないので、そこら辺はご注意を。俺のランキングには天皇賞 (春)が入ってるので、ほんとに個人的な意見ですから。冷静にランキングを見ると、基準は当たったかどうかだったりする気もする。しかも、レース全体を通しては見てない…まぁいいか。
アドマイヤドンが芝路線へ向かうかもしれない。といっても1戦使うだけなのだろうが、ターフへの流出はダート界にとっては嬉しいニュースではない。つまらなくなるということである。
ダート路線をみてみると、いい意味で交流中心。悪くとれば、地方へ依存で仕事を丸投げ。丸投げというのは言いすぎだろうが。何よりも問題なのはそもそも交流戦が機能しているのかということなのである。ノボトゥルー、ノボジャックなどの一部の馬ばかりが交流戦へ出走しているということだ。
というルールが交流戦にはある。しっかりした基準で素晴らしいものなのかもしれないが、どうもそういった方向には働いていると思えない状況からは褒められたものではない。というよりも、ルール設定としてはこの辺りがせいぜいで、交流戦へ全てを求めるのはどうやら限界なのではないかと思う。フェブラリーS2着馬サイレントディールが帝王賞へ登録するも出走が危ういため、宝塚記念へ出走を決めた経緯もある。このままでは、ダート路線の盛り上がりなど期待するのは酷だろう。
やはり中央でもダート重賞をもっと設けるべきなのではないか?そうすることによって、交流戦のレースレベルも上がるだろうし、馬のローテーションにも柔軟性が生まれる。少なくともこのままではストーリーというか、ステップレースの部分での盛り上がりなどが弱くなってしまう。
たしかに、ダート重賞が増えすぎることにより、レースレベルが下がるという危惧がある。ただ何よりも、ダートにおいては距離体系が出来ていないのだから、その棲み分けが出来、なおかつ、調子のいい馬が除外されず新星の誕生が期待できる番組編成になるはずである。
ウインデュエルも使うレースを思案し芝を使う可能性も示唆している。そもそも魅力あるレースがないから当然の流れで、仕方ない部分があるのは否めない。交流も大事だが、それよりも大事なことがある気がする。夏競馬に関してはダート重賞を求める声があっても不思議じゃないんだが。
参考までに適当に作ったダートの番組表は↓。ミスは勘弁を。
第1回中山 | 第1回京都 | 地方レース | ||
1月1週 | ||||
1月2週 | ガーネットS GIII 1200 | |||
1月3週 | ||||
1月4週 | 平安S GIII 1800 | TCK女王盃 (牝) GIII 1800 | ||
第1回東京 | 第2回京都 | |||
2月1週 | 根岸S GIII 1400 | 川崎記念 GI 2100 | ||
2月2週 | 佐賀記念 GIII 2000 | |||
2月3週 | すばるS 1400 | |||
2月4週 | フェブラリーS GI 1600 | |||
第2回中山 | 第1回阪神 | |||
2月5週 | エンプレス杯 (牝) GII 2100 | |||
3月1週 | 仁川S 1800 | |||
3月2週 | 名古屋大賞典 GIII 1900 | |||
3月3週 | 黒船賞 GIII 1400 | |||
第3回中山 | 第2回阪神 | ダイオライト記念 GII 2400 | ||
3月4週 | マーチS GIII 1800 | |||
4月1週 | コーラルS 1400 | |||
4月2週 | マリーンC GIII 1600 | |||
4月3週 | 京葉S 1200 | |||
第2回東京 | 第3回京都 | |||
4月4週 | アンタレスS GIII 1800 | オグリキャップ記念 GII 2500 | ||
5月1週 | かきつばた記念 GIII 1400 | |||
5月2週 | サウジアラビアRC 1600 | 群馬記念 GIII 1500 | ||
5月3週 | 栗東S 1200 | |||
第3回東京 | 第2回中京 | |||
5月4週 | 東海S GII 2300 | かしわ記念 GIII 1600 | ||
5月5週 | 欅S 1400 | |||
6月1週 | ||||
6月2週 | ブリリアントS 2100 | |||
第2回福島 | 第3回阪神 | 第1回函館 | ||
6月3週 | プロキオンS GIII 1400 | 北海道スプリントC GIII 1000 | ||
6月4週 | 大沼S 1700 | 帝王賞 GI 2000 | ||
7月1週 | ||||
7月2週 | 灘S 1800 | |||
第2回新潟 | 第2回小倉 | 第2回函館 | ||
7月3週 | マリーンS 1700 | マーキュリーC GIII 2000 | ||
7月4週 | 関越S 1800 | スパーキングRC (牝) GIII 1600 | ||
8月1週 | KBC杯 1700 | |||
8月2週 | 北陸S 1200 | ブリーダーズGC GII 2300 | ||
第3回新潟 | 第3回小倉 | 第1回札幌 | クラスターC GIII 1200 | |
8月3週 | サマーチャンピオン GIII 1400 | |||
8月4週 | 阿蘇S 1700 | |||
8月5週 | ||||
9月1週 | BSN賞 1200 | エルムS GIII 1700 | さきたま杯 GIII 1400 | |
第4回中山 | 第4回阪神 | |||
9月2週 | ||||
9月3週 | 日本テレビ盃 GIII 1800 | |||
9月4週 | 東京盃 GII 1200 | |||
10月1週 | ベルセウスS 1800 | シリウスS GIII 1400 | ||
第4回東京 | 第4回京都 | |||
10月2週 | マイルCS南部杯 GI 1600 | |||
10月3週 | エニフS 1800 | 白山大賞典 GIII 2100 | ||
10月4週 | ||||
10月5週 | 武蔵野S GIII 1600 | |||
第5回東京 | 第5回京都 | |||
11月1週 | JBCクラシック GI 2000 | |||
11月2週 | JBCスプリント GI 1200 | |||
11月3週 | 霜月S 1400 | トパーズS 1800 | 全日本サラブレッドC GIII 1400 | |
11月4週 | JCダート GI 2100 | |||
第5回中山 | 第5回阪神 | 第3回中京 | ||
12月1週 | 春待月S 2300 | 浦和記念 GII 2000 | ||
12月2週 | 師走S 1800 | ギャラクシーS 1400 | とちぎマロニエC GIII 1400 | |
12月3週 | クイーン賞 (牝) GIII 1800 | |||
12月4週 | ベテルギウスS 1800 | 名古屋グランプリ GII 2500 | ||
兵庫ゴールドT GIII 1400 | ||||
東京大賞典 GI 2000 |
宝塚記念、タップダンスシチー快勝 (netkeiba.com)
【宝塚記念】~レース後のコメント (ラジオNIKKEI | 競馬実況ホームページ)
今年の宝塚記念を制したのは佐藤哲三騎手騎乗のタップダンスシチー。展開を選ばない自分から動いての競馬でシルクフェイマス鞍上の四位騎手が「心の中で乾杯した」と勝利を確信したにもかかわらず、あのレース振りは圧巻であった。
さて、これでタップダンスシチーは日本にある両国際GIを制した初の馬になり (宝塚記念は2001年から国際GI)、名実ともに日本最強馬といっていいだろう。こうなると、凱旋門賞が楽しみになってくる。もちろん、勝利を期待しているのは言うまでもないのだが、宝塚記念の国際GIとしての役割向上である。
国際GIと銘打つくらいなのだから、海外からの参戦はどうしても期待してしまう。海外からの参戦を促すには、やはり宝塚記念馬には海外遠征をしてもらい、名前を売ってもらいたいとJRAは思っているはずである。もちろん、一時的に盛り上がりは欠けるかもしれない。ただ、ジャパンカップ・宝塚記念馬が凱旋門賞に挑戦することは遠い将来を考えれば、とてつもない利益が期待できるだろう。
現在、宝塚記念は国際GIとしての役割は果たされていない。タップダンスシチーが世界で活躍すれば、その地位は向上するだろう。そして、その先にみえてくるものがある。ドバイ・香港・シンガポールとのアジアサーキットを計画しているのなら、容易に進められるかもしれない。もしかしたら、ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ (JRAホームページ)の仲間入りだって出来るかもしれない。
そうなってくれば、盛り上がりに欠けるといわれる(俺はそうは思わないが…)宝塚記念が面白くなるに違いない。JRAが得られるものは大きいのだから、全面バックアップしてもらいたいところだ。その形はどうあれ、タップダンスシチー陣営を勇気づけるものになるはずである。真の国際化は「まず隗より始めよ」である。
タップダンスシチーが海外遠征をすると日本の競馬界は寂しくなるが、タップダンスシチーは佐々木晶調教師によれば「10歳まで現役」なのだから、少しの間くらいなら我慢するよ。やっぱ、サラブレッドは走ってこそ、走らなきゃ夢が見れないよなぁなんてウインズの帰りにふと思ってたりしました。
ブログ界隈でもっとも熱いのが、「宝塚記念」の話題でしょうか?少し遅れをとってるけど。個人的には、去年の宝塚記念は非常に面白く、GIレースとして十分に成立している気がする。去年の記事ですが、
売上をみれば、十分に盛り上がっているといえるはず。何で盛り上がったといえば、豪華メンバーだったということが挙げられる。去年で言えば、前年代表馬シンボリクリスエス、2冠3歳馬ネオユニヴァースの参戦が大きかったということだろう。
それでは、今年はどうか?去年よりはやや盛り上がりに欠けるかもしれないが、十分に面白いものが見れそうな気がする。今年に関していえば、ネオユニヴァース、そして順調なら出走予定すると思われるサクラプレジデントが故障で抜けたのが痛かっただろう。この2頭の故障の原因は積み重ねられた疲労があると思われる。前者は去年の宝塚記念。後者は夏も十分に休養をとらず、菊花賞、ジャパンカップと適性外のレースへの出走などが頭に浮かぶ。そう考えると、秋競馬と切って離せない。春先に無理をしなければ、おそらくはレースレベルは他のGIと遜色はないでしょう。
秋競馬を考えると、少し前の天皇賞 (秋)も似たようなものかなぁと思う。天皇賞 (秋)は一昔前までは3歳馬のローテーションの中にはなかったのだけれど、そういった3歳馬が出ることによって盛り上がってきていると感じる。たぶん、宝塚記念と天皇賞 (秋)の出走メンバーのレベルはそれほど違いはなく、天皇賞 (秋)に不要論という声が出ないのは「格」ではなくて「ギミック」の面で天皇賞 (秋)が優れているんだろうなぁと思う。ジャパンカップは世界との闘い、有馬記念は3歳馬を加えての総決算として機能している。
天皇賞 (秋)の例を考え、3歳馬の参戦のメリットは大きいと考えれば、開催時期をずらしたのは評価していい。加えて、国際GIにしたことも殿下。の言うところのアジアサーキットであったり、これからの広がりを考えれば悪くない。でも、海外から馬が来ないのは名称が悪いようなのが一番の原因かなぁとも思う。ジャパンカップは開催時期もあるけど、名称は日本で一番名誉ある(名誉じゃなくてもいいですが)レースだろうって分かりやすいし。宝塚記念ねぇ…何を決めるかが分からないような。国際GIとして機能させたいならサマーJC宝塚記念にでもしたらどうですかね?
コレというのは国際化を指すと思うんですが、生産者からしてみれば短期的なメリットはあるようには思えないのは確かでしょう。ただ、長期的に見ればメリットが享受できるだろうと考えている。それは「生産者のためにはならない?」でも書いたようなことが挙げられる。少なくとも、国際化が進んだ中でヒシミラクルのような馬が現れれば、いまのヒシミラクルよりは評価されるんじゃないかなぁと考えるのは短絡的かもしれないが、いまよりは国際的に、あるいは、生産者にも評価をされるでしょう。そういった趣旨で国際化すべきだろうと俺は思うのです。ただ、国際化すればそれでいいとは思っていない。
あくまで国際化計画案の一部であると推測され、生産界にも享受できるようなメリットなどを盛り込むのではないかと考えられる。そう考えたのが、「生産の本末転倒」であり、有芝まはる殿下。が述べていた馬主拡大の策も段階的に入るのではないかと睨んでいる。JRAはおそらくは売上が重要なわけで、売上のためなら出来ることはやろうという姿勢が今回の計画案にある。仮に、今回の計画に盛り込んでなくとも (その可能性のが高いのだろうけれど)、近い将来そういった方向での対策は打ち出されるはずだろう。とりあえずは、国際化しようという姿勢は評価すべきだと考えている。きっと、その上で問題が生まれれば直すでしょう。
10年で44%減少した種牡馬 (netkeiba.com)
メジロライアンの種牡馬評価 (昨日の風はどんなのだっけ?)
良くも悪くも人気商売だから仕方ない…ということもできるんだが、そういう構造になっているのが原因ではないか?「え?どういうこと?」というと、生産の現場は、いわゆる走るであろう仔・良血馬が売れるという現状がある。これ自体は正しい。ただ、それが実力を判断してのものではなく、期待込みの人気商売になってしまっている。
生産者の目的はレースに馬を生産することが目的だと思うのだが、どうも売れる馬を生産することに熱心になっているような気がする。これはイコールじゃないの?と思う人もいるとは思うけれど、違うのではないかと思う。レースに勝てる馬を生産すれば、その生産者は評価され、その強い馬の弟妹には高評価が与えられる。
ただ、そのような強い馬が生まれていない生産者にとっては人気のある種牡馬を交配せざるを得ない。まずは、売らなくてはならないのだから。そうなると、内国産にもいい馬がいるが、同じ血統の外国産種牡馬ブランドに頼らなくてはならなく、内国産の種牡馬は能力があっても併用停止になってしまう。もちろん、内国産を評価して交配する生産者もいるだろうが、それはオーナーブリーダーであったり、余裕のある人に限られてしまう (そんな生産者はいないだろうが)。
レースに勝てる馬の生産者も同様に、さらにブランド力のある種牡馬をつければ、より高い値で売れるのだからブランド力のある種牡馬へ移行してしまうだろう。そうなると、内国産種牡馬のとる道は標準以下の繁殖牝馬であったり、もしくは、種付けすらできなくなってしまうのではないだろうか?
それなら、どうすれば良いかと言えば、人気商売を実力主義にしてしまえばいいのだ。いまの生産者の主な収入源は仔馬を売ることが中心で、レースに走る馬を生産して売るということだろう。端的に言えば、賞金の20%を生産者に充ててしまえだ (生産者賞は廃止して)。この際には調教師も10~15%にして、馬主の割合を50~60%に落として、預託料を半分近くにするのが望ましい。
これで、どういうことになるかというと、高く売れる人気のある馬を生産するより、走る馬を生産するしかなくなる。この状況では、馬を馬主はその投資したお金を回収できないから高くは買えない。そして、生産者も同じように売ることによっては回収できないから、走る馬を生産しなくてはならない。調教師は預託料が半分になり、ますますの実力主義になる (馬主の負担を減らすという意味もあるが)。
結果的にはそれぞれの収入はおそらく変わらず、目的を失った人気商売でなくなると思う。これならば、内国産種牡馬も競争に参加できると思うんだが、どうだろう?結果を出しても人気が出ない現状は、いかがなものでしょうか?
国際的評価が上がれば、外国馬が来てくれるなんて言うのはおかしな話だ……とも捉えられる。まぁ、そこは別に問題にしたくないので、生産界からの反発についてちょっと触れてみる。生産界からの反発というのは、おそらく今のままでも経営は厳しいのに、そこに外国産馬、外国馬の出走レースが増えるなんてたまったもんじゃないという趣旨でしょう。
うーん、逆じゃないか?外国からの種牡馬を輸入することによって、日本にはない血を導入する。これは正しい。血の袋小路に陥る危険性があるし、いいものは取り入れなくてはいけない。じゃあ、外国へ種牡馬を輸出することはあるのか?あるにはあるが、期待はずれに終わった馬が多く輸出されている。輸入する種牡馬よりも、価値を低く見られてであろう。この部分が今回の計画により、正常な価値での取引につながるのではないか?
つまり、どういうことかというと、世界の名馬と名勝負をした馬は評価をされる。そう単純なものではないが、日本でのそういうレースを経て、海外へ挑戦・参戦ができるのではないかということだ。タップダンスシチーなんてその例にあたる (勝つかどうかは別だが)。そういったチャンスを増やす流れが生まれることによって、日本の血というものが評価されるはずである。
たとえば、サンデーサイレンス産駒がエルコンドルパサーのように、海外で好走をしたとすれば、そのサンデーサイレンスの血というのは高く評価され、価値が高まり海外への輸出も容易になるだろう。まぁ、日本人が有り難がって出さない状況も考えられるが、良い方向に進むのは間違いない。
日本のレベルというものが世界へ伝わると意味では今回の計画は歓迎である。日本のレベルというものが評価されれば、内国産種牡馬を輸出することが可能になる。種牡馬の廃用・併用停止が多いわけなんだけど、そういった馬の人生の手助けにもなるんじゃないかな?
また、別の観点から見れば、世界へ市場を開くこともできる。海外への積極的な遠征によって、日本のあの血統はヨーロッパで走るぞということになれば、仮に日本の土が合わなくてももらい手が生まれる。そういう風には現時点では見られるケースは少ないわけでそういうチャンスが増えるのなら歓迎すべきである。逆に、外国産馬が勝つケースが目立つのなら、自分で買って稼げばいい。何でも保護をすればいいってもんじゃないと思いがあるから、こんなことを思うのかもしれないが。
日本ダービー後で故障が相次いでいる。これって何とかしないと、ジャパンカップにやってくる外国馬の減少につながるんじゃない?去年のレースを見ても、
※「TOKYOってところの芝は変らしいな」
※「そうなんだ。去年のジャパンカップに出走させたんだが、芝は最悪さ」
※「そうなのか。なんでも、ジャパンダービーで故障だらけって聞いてさ」
※「やっぱりか。あの芝じゃしょうがないさ」
※「うちにも、いい馬がいてジャパンに行くか迷ってるんだが、故障はカンベンだぜ」
※「あぁやめとけよ。TOKYOの芝は特別だし厳しいよ」
外国の馬主や調教師の間で、そんな会話がされててもおかしくない。何が言いたいかというと、ジャパンカップは他の競馬場でやったらということ。最終開催日で盛り上げたいってのはわかるけど、日本ダービーでの故障と重なってイメージが悪くなってるんじゃないかなぁ?中山の初日にやるほうが外国産馬が集まる気がするんだけどなぁ。2002年の中山でのレースは面白かったし。事実、外国馬が勝っていて来やすい気がする。それに比較的、小回りのコースってのが魅力的かなぁと。ずっと東京でやるんだろうけど、今回の故障を引き金にレース自体のレベル低下をもたらさないようにJRAには頑張って欲しいですね。
全休というシステムはまさに悪しきシステム。これがかつては「世界との差」になっているといわれた時もあった(いまも?)。ただ、いまは海外のレースに出走することも珍しくなくなった。勝つことだってある。では、このシステムの影響はないどころか、休養をもたらし活躍につながっているのだろうか?答はノーだ。
リーディングトレーナーは与えられた馬房数以上に馬を預かり、短期放牧などすることによって回している。そう、回しているのだ。放牧しているところでは休みなどはなく、一日中管理できるのである。つまり、メリット制による馬房数の増加は世界に向かう馬にとってはマイナスに働くのではないだろうか?
JRAがすべきことは馬房数を増やすことではなく、全休制度の廃止だろう。短期放牧をしざるを得ないことが世界へつながる矛盾をはらんでいる。世界へ挑戦している調教師に短期放牧するのにはこういう理由もあるのか聞いてみたいなぁ。
ここには20頭います。他にトレセン外に放牧調整中の馬18頭がいます。中は1軍、外にいるのは2軍ファームみたいなものです。
どういうタイプの馬が好きですか?
人に従順でそして管理しやすい取り扱いやすい、いっぱい買ってくれる馬が理想ですね。
きゅう舎ユニフォーム図鑑
森厩舎はもろ社台な感じ。
本当は、デムーロが15歳で騎手になったので、そこらへんの海外での騎手のなり方みたいなのを探していたんだけど、なかった。誰か教えてくれないですかねー?
★厩務員組合の春闘妥結
とりあえず一安心ですね。一週くらい競馬がなくても俺は大丈夫なんですけどね。結局困るのは馬を仕上げた関係者だったりするからストライキ以外の方法を考えたほうがいいと毎度ながら思う。
たとえば、エイシンヘーベに桜花賞を勝たせてみるとか(笑)
【皐月賞】1750万円がデッドライン(SANSPO.COM)
シャレにならないくらいメンバーが揃っている皐月賞。オープンを勝っても出られなかったりして、関係者も頭が痛いなぁ。今年はリタイア組が少ないのと、余計なレースを使わないローテーションだからなんでしょうか?その中でもマイネル2頭が皐月賞トライアル回避して余裕のローテーションを組んでいるのが気になりますね。悲願のクラシック制覇なるかな?